猫好きのFXトレーダーが経済指標の読み方をメモするブログ

猫でも分かる経済指標

ただの猫好きFXトレーダー

農林水産統計も読めるのにゃ!

農林水産統計のポイント

☑農林水産関係資料250以上が盛り込まれているにゃ!
☑基本構造を知るには、農林業、漁業センサスがよいにゃ!
☑生産水準の変化は、農林水産業生産指数で見るにゃ!

http://www.flickr.com/photos/27927637@N00/7394157
photo by noe**

〈趣旨〉

農林水産業者の経済活動の変化を明らかにするとともに生産の実態、農水産物の流通の変化、価格動向などを示します。食糧の安定供給や農林水産業の振興策の基礎資料になります。農林水産関係資料250余件が盛り込まれています。

〈発表機関〉

農林水産省統計部統計企画課

〈アドレス〉
〈発表周期〉

① 農業センサス、漁業センサス=5年に1回
林業センサス=10年に1回
③ 作物統計調査、農・畜産物生産費統計=年次
④ 農業経営動向統計、農業物価統計調査=月次
⑤ 青果物流通統計=毎日・旬・月
⑥ 生鮮食料品流通情報サービス=毎日
⑦ 総合統計書としては、「農林水産統計月報」が毎月発行されているほか、毎年3月には「年報」がまとまります。

〈重要度〉

 B




農林水産統計の調べ方

面積、記帳、有そうなどによって行う「対人調査」と耕作地や対象作物などを実際に測定する「対地調査」「体物調査」の2つがあります。

対人調査の代表例は、農業経営統計調査です。これには、毎日の経済活動を記録する記帳調査と地方農政局の統計・情報センターの担当者が直接、農家から聞き取り調査した記帳事項を補完する面積調査があります。

対地調査の代表的なものとしては、耕地面積調査、体物調査には作況調査などがあります。耕地面積調査は全国の耕地を約2ヘクタールの大きさに分けた約200万の区域から任意に選び、それをもとに全国の耕地面積を推計する方法をとっています。

農林水産統計の読み方

1.農林水産業の基本構造を知る

林業、漁業センサスは、いわば農林水産業国勢調査です。農家調査、海面漁業基本調査など各種の調査を通じて農林、漁業従事者の人口、世帯数、就業構造、家畜数、農林漁業用機械数などを調べ報告書としてまとめています。


工業センサスや商業センサスとよく比較されますが、農林・漁業センサスは5年(林業は10年)に一度しか調査しません。そこで、その間を埋めるのが農業構造動態調査などです。いわば、小型のセンサスで、いずれも農林水産業の基本的な構造をとらえるために利用されます。

2.農林漁業者の経済実態を知る

この目的の調査委には大きく分けて2種類の統計があります。一つは生産者の経営状態や家計、経済活動の実態を把握するためのもので、農家経済調査、隣家経済調査などがあります。もう一つは、農畜産物の生産費やその内容を明らかにする調査です。これには農産物生産費調査、畜産物生産費統計などがあり、米、麦、牛乳、肉牛、豚などの生産者価格や政府買い入れ価格の基礎資料となります。

3.生産量の実態を知る

農産物の生産量を知るには、作物統計調査、林産物は林業統計調査、水産物は漁業養殖生産統計調査、畜産物は畜産統計調査、繭は繭生産統計調査としてまとめられています。作物統計調査には作付面積や作柄、収穫量、気象等による被害調査などが盛り込まれています。


一方、農林水産業によって生産される農林水産物の生産量を生産額をウェートにして指数化したのが、農林水産業生産指数です。これは農業生産指数、林業生産指数、水産業生産指数を総合したものですが、輸入農林水産物は含まれていませんので、我が国の生産の変化が良くわかります。

4.流通の実態を知る

農林水産物の流通状況や価格などを調べるのが青果物、畜産物、林産物、水産物流統計調査です。調査対象品目は、青果物、食肉、鶏卵、食鶏などで、①流通機構、②市場への入荷量、③荷捌き動向、④流通段階別価格。


農水省がこうした調査をしているのは、青果物や肉、野菜、卵など生鮮食料品は他の工業製品に比べて価格変動が大きく生産者と消費者の双方に不都合が生じるからです。価格が大きく揺れるのは、天候や不作と豊作が交互に訪れる隔年結果などの減少により、生産量が変動するからです。そのほか、季節変動や消費者の所得水準によっても価格は変わります。こうした価格変動が消費者物価指数の変動要因の一つになっています。出荷の調整で生産、需要変動を地ならししようとする動きもありますが、各種の流通統計調査を利用する場合は、この特殊要因を予め踏まえておくことが必要です。

5.農村の物価水準をみる

農村の物価水準を捉えたのが農業物価指数です。農業物価指数は、農産物を販売して受け取る価格を指数化した農産物価格指数と、農家が買い入れる資材類の価格を指数化した農家購入品価格指数の2つの系列からできています。価格は月次、年次で指数化され、農村景気の測定や物価動向、農業経営の推移を分析する資料になるほか実質国民所得の推計に利用されます。一方、農村の賃金水準を指数化したものが、農業臨時雇賃金指数です。