猫好きのFXトレーダーが経済指標の読み方をメモするブログ

猫でも分かる経済指標

ただの猫好きFXトレーダー

短期金融市場金利も読めるのにゃ!

短期金融市場金利のポイント

☑代表的な自由金利だにゃ!
☑金融機関同士が、お金を融通するインターバンクマーケットと企業なDも加わるオープンマーケットに二分されるにゃ!
☑その日その日の資金需給、季節的要因で小刻みに動くにゃ!
☑日銀はインターバンク金利を直接的、間接的に操作し金融を調節するにゃ!

岩合光昭の世界ネコ歩き

〈趣旨〉

経済情勢の変化は資金需給に跳ね返され、それが金利の上下道という形で表に表れる。短期市場金利の動きを見守ることによって、資金調達の実態、その背景となる経済の動き全体を把握できる。

〈発表機関〉

インターバンクマーケット金利は、銀行間取引の仲介をしている短資業者でつくっている短資協会。
オープンマーケット金利のうち国債現先と現金担保付債権貸借は、日本銀行金融市場局。
都銀、短資業者間のCDレートは日次で日本経済新聞紙面。

〈発表周期〉

日次、月次。
日次は、翌日日本経済新聞の朝刊やWeb。
月次は、金融経済統計月報。

〈重要度〉

 B




短期金融市場金利の調査方法

コール・手形は短資業者が、出し手、取り手の金融機関と情報を交換、資金需給の実勢に沿って金利が決まり、日銀が短資会社からの報告をまとめる。実際には、日銀がしばしばその日の金利水準を誘導する。他方、国債現先と現金担保付債権貸借は日本銀行が銀行や証券会社などから報告を受けてまとめている。

短期金融市場金利の読み方

1.無担保型コール翌日物が代表

短期金融市場金利の中で、標準指標金利とされるのは無担保コール翌日物である。先日付で資金のやりとりが始まる翌日物と区別して、特にオーバーナイトと呼ぶことがある。失禁の出し手と取り手の希望条件を短資会社が突合せて、レートが決まる。無担保コール翌日物は取引期間が極めて短いため、その金利水準は金利市場の資金需給に敏感に反応する。

市場で資金を必要とする金融機関が増えれば金利に上昇圧力がかかり、資金調達にめどがつくと急速に低下する傾向がある。無担保コール翌日物は金融機関の資金繰りを支える最後の砦でもあり、ここで資金が調達できなければ破綻を招く危険性がある。無担保コール翌日物の急騰は、金融市場が不安定化していることを示すシグナルとも言える。

2.日銀の政策運営の象徴

コールや手形のレートは完全に自由化される。ただ無担保コール翌日物金利日本銀行が日々の金融調節を通して水準を調整している。翌日物の金利を操作すれば、1カ月物や3カ月物などに波及、さらに長期金利の領域まで間接的に誘導することができる。

金利を低めに誘導すれば、金融機関は低コストで資金を調達しやすくなり、企業向けの融資などを通じて市中に資金が出回りやすくなる。金利を高めに誘導すれば、逆の効果が生まれる。

日本銀行は、無担保コール翌日物金利を金融政策運営のもっとも重要な操作目標に据え、適切な金利誘導によって景気の安定を図っている。2001年3月には、量的金融緩和政策を導入して金融政策の操作目標を金利から金融市場の資金量に変更したが、実質的には金利を誘導していることに変わりはない。金融市場に大量の資金を送り続けることで、無担保コール翌日物金利はほぼゼロで推移している。

3.季節性に留意

短期市場金利景気変動を表す指標であるが、季節的に上下動することに注意したい。

一般的に、企業の資金決済が主注する月末や年末、3月や9月の決算期末には資金需要が急激に高まり、コールレートなどが上昇しやすくなる。法人税の納入期や国債の発行集中日などにも、同じような現象が起きる。逆に政府から国民への年金の支払い日には金融市場の資金量が増え、金利の低下要因になる。日本銀行は、こうした季節性を薄めて金融市場が安定を保つように金融調節をする。

4.オープンマーケット金利に注目

短期金融市場の中心は、金融機関同士が四季の一時的な過不足を調整するためにお金のやり取りをするインターバンク市場である。しかし、近年は、企業などが参入できるオープンマーケットの規模が拡大している。

今後、短期金融市場金利をみるときは、オープンマーケット金利にも注目する必要がある。日本銀行は2003年7月に時限的な措置として資産担保コマーシャルペーパーの購入を始め、市場の育成に乗り出した。オープンマーケットが厚みを増せば、日本銀行が禁輸調整を通して、直接的、間接的に関与できるルートが広がり、より円滑な金融政策の運営が可能になる。オープンマーケットは様々な形でインターバンク市場と密接に結びついており、その金利は金融市場の動向を占う重要な指標と言える。

5.金利裁定効果を判断

たとえばコールレートよりFBレートの方が高いと、コール市場資金を調達して、FB市場で運用して利ザヤを稼ごうとする動きがある。この結果、資金コール市場からFB市場に大量に移動し、FB市場に流入する資金が増え、FBレートは緩み、コールレートに近づくことになる。

こうして各市場のレートが互いに影響し合って均衡してくことを金利裁定と呼ぶ。このため、短期金利の代表であるコールレートの動きを見ることで短期金利全体の動きを判断することもできる。

また短期金利だけでなく、債券市場に影響を与える。短期金利がどうなるかによって、資金が短期市場と債券市場の間を移動するからである。